初めまして、いたち亭のおやじですー。

昔、と言っても1970年代から80年代前半のころ、お茶の水やら新宿やら下北沢やらに結構いい喫茶店が、ごろごろありませんでした?何でかあの頃の、あの空気の感じ、あの居心地の良さって忘れられないんですよね。そんでもって別に学生運動やるじゃなし、巨人の星みたいなスポ根でもなかったし。自分は洋楽ばかり聴き耽っていたもんだから、ついついBGMのいい店とか探して、あなぐらみたいな空間に逃げこんでたわけだ。
どこかレトロな雰囲気のインテリアで、パイン材の使い込んだ風の大きいテーブルがあって、LPレコードの軟らかい音が適度な音量でスピーカーから流れてて、そこだけ時間が止まってしまっているような空間、いいと思いませんか。

そんでもって最近、仕事で嫌なこととかあったら、「脱サラでもして喫茶店でもやりたいなあ」と思うわけだ。でも最近は大手のチェーンやハンバーガーショップとかしか客は入らないとかいうしねえ。とはいえ別に金儲けしたいわけじゃなし、ただ居心地のいい空間で、好きな音楽でも聴きながら、いれたてのコーヒーでもすすっていられたらどんなにいいことか、とね。
そうそう、バリバリの硬派のJAZZ喫茶ともちがうんだよなあ。もうチョット肩のちから抜いてさ、日なたの猫よろしく、終日のたりのたりとね・・・。そんなの、いいと思いません?早めにボケそうだけどね・・・

やれ不景気だ、環境問題がどうしたの、ITがどうのとか、そういうのチョット忘れてさ、「明日は明日の風が吹く」という、そんな気分でいられたらね。いいね。

このホームページは、そんな本当は人畜無害に呆けていたい人が、脳味噌の皺の奥底の記憶をちょっとくすぐられて「あ、コーヒー飲みてえな」と思ってくれればそれでよし、というものです。 (2000.04.29.)