2012.10.31.
Chris Robinson Brotherhood (2011)
ブラック・クロウズのヴォーカルだったクリス・ロビンソンのソロ活動の端緒となる10インチ盤ですね。両面とも1曲ずつなのでシングルみたいなものですが、ライヴ音源で結構長尺です。SideAが「Vibration & Light Suite」、SideBが「Last Place That Love Lives」、どちらも、いかにもと言った楽曲で安心してしまいます。好きなんですよねえ、この連中。まあブラック・クロウズはジミー・ペイジとの共演ライヴ盤もあるし、現在はノース・ミシシッピー・オールスターズのルーサー・ディッキンソンも在籍していることになっておりますから、好みでないわけがありません。こういう普通に格好いいロックが少なくなってしまいましたから、個人的には貴重な存在でもあります。
2012.10.30.
Carolina Chocolate Drops & Luminescent Orchestrii (2010)
ジョー・ヘンリー繋がりでもう一枚。先日入手したものですが、ノンサッチの10インチ盤4曲入りEPです。カロライナ・チョコレート・ドロップスはジョー・ヘンリーのプロデュースで「ジーニュイン・ネグロ・ジグ」が2009年にグラミー賞を獲得して一気に知名度があがりましたが、オールドタイム・ストリング・バンドとか言われるスタイルで、いってみればジャグバンドみたいなことをやっております。ローカルな人気者ではあるようですね。この二つのグループはお互いがファンだったとかで、本人たちの意向で実現した企画盤のようです。私はとにかく10インチ盤が好きでしてね。しかも好きなスタイルの音楽をやっていると聞けば、手を出さないわけがない。ジャケもいい雰囲気なんですよねぇ。
2012.10.29.
Map Or Direction / John Smith (2009)
もう一枚、ジョン・スミスです。こちらはアメリカ南部を旅してまわりながら、あちこちで録音したものとかで、虫の音や電車の音とかが聞こえたりします。テーマはずばり「死」。ご自分の臨死体験などを歌詞にした曲もあり、ちょいと不思議な雰囲気のアルバムです。自分の場合、この人の声が非常に好きでして、ギターのテクニックも相当のものですが、声の魅力だけでも十分に聴く価値ありですね。この盤、嬉しいことにプロモーション用のDVDがついておりました。未見ですが、ぜひとも売れて欲しい人ですね。先日のジョー・ヘンリー&リサ・ハニガンの来日公演、とにかく彼を連れてきてくれたことに感謝感謝です。
2012.10.28.
The Fox And The Monk / John Smith (2010)
ブリティッシュ・フォークの世界ではそれなりに注目されているというジョン・スミスですが、残念ながら、ジョー・ヘンリー&リサ・ハニガンのバックアップで来日した彼を観るまで知りませんでした。サムズ・アップでのライヴがあまりにも素晴らしく、いろいろ調べてCDを取り寄せてみたという次第です。アルバムで聴いてみて実際に感じたことは、やはり本当にいい声をしるということです。願わくはアナログで聴きたいところですが、まああまり贅沢は言えませんかね。こういう実力者が埋もれているあたり、英国という国も侮れませんね。…埋もれてないのかもしれないけど、日本での知名度はまだまだでしょうからね。それにしても、私のようなレトロ好きには堪らんアルバムです。
2012.10.27.
Natsukashii / Helge Lien (2011)
本日アップの下町音楽夜話は「短い秋」、読んでみてください。ヘルゲ・リエンのピアノの音は、不思議と心暖まるものでして、この盤のタイトル曲なんか、それこそ「まんが日本昔ばなし」のテーマソングにでもしたいくらいです。何とも和みます。ジャケ写もうまいですね。来月早々、新宿ピットインでのライヴが予定されていますが、ちょいと無理でした。11月はそれでなくともいくつか行く予定がありましてね。北欧ジャズが美味しい季節になりましたね、ホント。
2012.10.26.
Hello Troll / Helge Lien Trio (2011)
ノルウェー国内のグラミー賞というのがあって、2008年のベスト・ジャズ・アルバムを獲得している盤です。とにかく優しいメロディがこれでもかと湧き出てくる人でして、ピアノ・トリオとして聴きやすさではケニー・ドリューの上を行っているかもしれませんね。これはようやく手に入ったアナログ盤ですが、とにかく音がいいんです。不思議なほど澄んだ音が収録されています。北欧ジャズ侮れじです。日に日に気温が下がってくるこの時期、必聴の一枚です。
2012.10.25.
Kattenslager / Helge Lien (2012)
ノルウェーを代表するピアニスト、ヘルゲ・リエンのニュー・アルバムが届きました。気温が下がってくると、不思議とこの辺の音が聴きたくなります。音と気温の相関関係は相当な確度でありですね。前作「Natsukashii」から1年、彼を取り巻く環境に変化はあったんでしょうか?心の琴線で音楽を聴くことができる日本人にとって、うったえるものが十二分にある音ですからね。ブッゲさんとはまた違った方向性ですが、ホント、どちらもありですね。ちょいと気持ち悪いジャケですが、何ともいいたいことは分かる気がします。特にブッゲさんと比較したときに見えてくるものが、こういうイメージでしょうからね。
2012.10.24.
It's Better To Travel / Swing Out Sister (1987)
こちらも同様、ドイツからやってきたスイング・アウト・シスターのデビュー盤の中古盤です。モノはイギリス盤ですけどね。嬉し懐かしコーティングのペラペラ・ジャケットがいかにも英国ですが、いやはや、いいのなんの。昨夜はついつい繰り返し聴いてしまいました。A面1曲目「Breakout」は本当に名曲中の名曲です。結局私の好きなポップネスが詰ってっている曲というんでしょうかね。もう少しジャジーなテイクにもいいものはありますが、私はやはりオリジナル・テイクがイチバンです。
2012.10.23.
Am I The Same Girl ? Swing Out Sister (1992)
別に7インチにハマッているつもりはないのですが、手にする機会は増えています。この盤はドイツから取り寄せた7インチの中古盤ですが、Fun Recordさん、状態のいいものを集めているのか、この手のものが多く売られています。スイング・アウト・シスターの名曲ですが、この連中、私はアナログで聴きたいと思ってしまうのですが、80年代終盤からの活動期間ですから、意図してリリースしたものしか流通しておりません。当然ながら、なかなか厳しい状況です。でも、やはりいいものはいいです。
2012.10.22.
I'm Just Dead, I'm Not Gone / James Luther Dickinson And North Mississippi Allstars (2012)
2006年のライヴ・イン・メンフィス音源ですが、この偉大なる親父さんの死を息子たちは相当に引きずっているのでしょうか。「死んだだけで、いなくなっちゃいねえよ」みたいなタイトルが妙に響きます。やっていることは、ごく普通のブルース・ベースのロックですが、まあその普通のロックの中に南部特有の気だるさやルーズさを忍ばせて格好良く仕上げる技はさすがなんですけどね。プロデューサーとしてのジム・ディッキンソンの評価はもの凄く高いのですが、ミュージシャンとしては普通以上に評価されているのでしょうか?私は、この手の音が好きだから聴くといったところで、特別高く評価しているわけではないのですが、でも、好きは好きなんですよね…。
2012.10.21.
Tomorrowland / Ryan Bingham (2012)
ライアン・ビンガムの新作が早くもリリースされました。昨年、映画「クレイジー・ハート」で起用された「ジ・ウェアリー・カインド」で一躍時の人になってしまいましたが、日本ではまだまだ知名度が上がってきませんね。このアルバムは随分ロックっぽくなって、しかも随分ポップになってしまいましたが、やはりいい味してます。この人のハスキー・ボイスは年齢には不釣合いな渋さがあります。昨日はドライヴのBGMにしていたのですが、ついつい、盤を替えずに一日中聴いてしまいました。
2012.10.20.
Majikat / Cat Stevens (2012)
1976年のライヴですが、これはアナログ盤2枚組、20曲収録は、映像より2曲多いですね。残念ながら、私の一番好きな「Sitting」は収録されておりません。演奏の質など、中味は本当にいいですし、盤質などは最近のものは皆いいですね。このレコードも妙にいいんです。オーディオファイル向けと言われれば納得もしますがね。この後、ユセフ・イズラムになってしまうわけで、ある意味、絶頂期にシーンから姿を消した人なんですよね。
2012.10.19.
Crawfish Fiesta / Professor Longhair (1980)
ニューオリンズの怪人、プロフェッサー・ロングヘアの名盤がリマスタリングされ、追加曲を加えてリリースされました。しかも、180gアナログ盤で。嬉しいではありませんか。この盤、マック・レベナック、すなわちドクター・ジョンが参加しておりますが、ピアノは主役に任せて、何とギターにまわっております。まあギターも弾くことは知っていても、全面的にというのは、さすがに珍しいのではないでしょうか。共同プロデュースもやっておりまして、ドクター・ジョン関連だけでも興味津々のアルバムです。最晩年、生前最後の録音ですが、1930年代からキャリアをスタートさせ、録音は1972年以降に集中しているわけですから、感慨深いものがあります。
2012.10.18.
Come On (Let The Good Times Roll) / The Jimi Hendrix Experience (2012)
これも7インチですが、ジミヘンって、意外に音源が残っているんですね。また、意外にいろいろな曲を演奏していたんですね。この曲は「Electric Ladyland」に収録されているアール・キングのカヴァー曲ですが、ドクター・ジョンのカヴァーのほうが有名かな。カワイイ曲ですから好きですけど、そんなにいい曲ですかね?ジミヘンとドクター・ジョンですぜ、聴き比べるにしても、濃いです。この人もコレクションし始めるとキリがないです。意外に7インチも多くリリースされておりますからね。集め甲斐がありそうです。
2012.10.17.
John I'm Only Dancing / David Bowie (2012)
40周年記念リリースのピクチャー・レコードです。7インチの存在価値とは何か、今更に考えてしまいます。こういう記念リリースは楽しめますやね。前回が「Starman」、次回が「Jean Genie」だそうですが、リリース告知を見ると、ついつい予約を入れてしまいます。それでも、発売されると直ぐに売り切れてしまうところをみると、自分と同じように懐かしいなあというだけで、こういうものに手を出している人間は多いのかなという気もします。結構有名な写真が使われていることも、安心して楽しめることに繋がっているんですけどね。並べてディスプレイする機会や場所でもあればいいんですけどネエ…。
2012.10.16.
Last Spring / Bugge Wesseltoft & Henning Kraggerud (2012)
最近北欧系のピアニストが気になっていけないのですが、最も注目し、フォローしているのが、このブッゲ・ヴェッセルトフト。もの凄く柔軟な人です。不思議に凜としたピアノの音が魅力的なのですが、やはり気温が低いところで録音しているからですかね。ミニマル/エレクトロニカ的なこともやりますので、ジャズに分類することに違和感バリバリです。目新しいことをやっているという匂いの方が圧倒的に強く、そのわりに色物的な要素は薄いので、腰を据えて楽しめます。
2012.10.15.
Free Magic / Medeski, Martin & Wood (2012)
MMWの新盤が届きました。相変わらずオモシロそうなことをやっております。休日に聞き流すには最高なんですけど、よくよく傾聴すると難度の高いことをやっていたりして、ドキッとしたりします。ライヴですが、観客も心得たものなのか、スタジオ録音盤と何等変わらない音質で集中できます。長尺もの5曲ですが、終盤に向けてノリが良くなっていく分、聴き易くなっていくということでもあって、もう少し聴きたいなという感覚を残して終わるあたり、うまい作りです。
2012.10.14.
Traveler / Jerry Douglas (2012)
昨日のドライヴのBGMでよかったのがこれ。アリソン・クラウス&ユニオン・ステイションのギタリスト、ジェリー・ダグラスのアルバムです。ドブロの名手ということですが、ここではそれほど弾きまくっているわけではありません。ごく普通の聞きやすいカントリー・ポップみたいなもので、ちょっと金管はいらないんだけどなぁ、と思うときもありましたね。2曲目「Something You Got」はエリック・クラプトンをゲストに迎えておりますが、まあまあかな。サイモン&ガーファンクルのカヴァー「The Boxer」にはポール・サイモンがゲスト参加しております。こちらは、なかなか秀逸なテイクです。
2012.10.13.
The Band / The Band (1969)
本日アップの下町音楽夜話は「ジョー・ヘンリーがやってきた」、読んでみてください。先週行ったジョー・ヘンリー・アンド・リサ・ハニガン、ジョン・スミスをフィーチャリングして、本当に素晴らしい内容のライヴでした。当日の最後の曲はザ・バンドの「The Night They Drove Old Dixie Down」。大勢の観客も一緒になって歌いだしてしまいましたが、本当に感動的なカヴァーでした。
オリジナルは1969年のザ・バンドのセカンド、通称ブラウン・アルバムに収録されておりました。まあ、オリジナルはそれなりにいいのですが、ジョー・ヘンリーたちのカヴァー、完璧に上を行っておりました。ジョーン・バエズやオールマン・ブラザーズ・バンドなどの秀逸なカヴァーも存在するのですが、やはり元がいいと名カヴァーもいっぱい生まれるんでしょうかね。
2012.10.12.
Long Wave / Jeff Lynne (2012)
稀代のポップ職人とまで言われた、ELOのジェフ・リン、22年ぶりの新作です。トラヴェリング・ウィルベリーズをはじめビートルズ関連のプロジェクトを手がけていましたから忙しかったのかも知れませんが、もっとソロを出して欲しかったな。これもカヴァー曲が10曲程度、トータルで30分ちょいのミニ・アルバムのようなボリュームですからね、寂しいです。いろいろな楽器も器用にこなし、歌も上手くて、ジョージ・ハリスンやボブ・ディランなどと一緒に活動し、名だたる有名ミュージシャンのプロデュースまでして、才能がないとは申しません。ただもう少しファンのことも考えろやと言いたいだけなんですけどね。グチになっちゃいましたが、この続きは「Latest News」のほうで…。
2012.10.11.
Where Do You Start / Brad Mehldau Trio (2012)
早くもブラッド・メルドー・トリオの新盤がリリースされました。毎度安心して聴けるクオリティの高さを維持しておりますが、これは収録もれとかの寄せ集めなんですかね?トリオのアルバムに統一感もありゃしませんが、2008年の曲もいくつかあるし、前作のときの残りと公言している曲も1曲ありますからね。よく分からない人ですね。しかも、別のドラマーとのデュオでエレクトリックなアルバムも準備中とか。マッタク、ムラのある人ですね。でも、間違いなく、現時点で最高のピアニストの一人でしょうし、ベースのラリー・グレナディアも、やはり現代を代表するファーストコールの一人でしょう。有り難く聴かせていただきます。
2012.10.10.
Black Currents / Rachel Sermanni (2012)
スコットランドとアイルランドを一緒にしてしまうほど乱暴な話をする気はありませんが、最近注目の女性ヴォーカルということでは、リサ・ハニガンとこのレイチェル・サーマンニに尽きるので、どうしても比較しながら聴いてしまいます。どちらもピュアでナチュラルなどといった形容がぴったりのきれいな声の持ち主で、しかも歌が上手い。リサ・ハニガンのほうは宗教的なものや内面から湧き出るものを歌わせたら無敵かもしれませんが、こちらは自然の中で育ったナチュラルな部分とでもいうんでしょうかね。少しベクトルの向きが違うんでしょうけどね。いずれにせよ、極上の若手期待株の筆頭です。
ちなみに、これ、4曲入りEPですが、1曲目の「Breathe Easy」とタイトル曲の2曲は、メロディも上出来です。
2012.10.09.
Civilians / Joe Henry (2007)
いやあ、昨夜のライヴは素晴らしかったです。アコギとドラムスのバックアップをつけて、4人でかっちり2時間強やってくれました。リサ・ハニガンの声は素晴らしいの一言だし、バックアップのジョン・スミスの歌声も素晴らしいし、想定外のよさでした。
さてこちらは2007年のジョー・ヘンリーですが、アコースティックなルーツ系とでもいいましょうか、むしろ南部の香りが強いアルバムです。類は友を呼ぶということで、ヴァン・ダイク・パークスなどがゲストで参加しております。案外ポップで聴き易いのですが、ゾクゾクするほどレトロが仕込まれています。
ま、しばらくはライヴの余韻に浸っていろいろ楽しめそうです。
2012.10.08.
Reverie / Joe Henry (2011)
本日は楽しみにしていた横浜のThumbs Upでジョー・ヘンリー&リサ・ハニガンのライヴです。小さなハコで観られるのが嬉しいですね。この後ずっと武道館ばかりでしてね。さて、このアルバムは今のところ最新盤ですが、遅ればせながらジョー・ヘンリーお初がこれでして、一発撃沈でした。「Reverie」という単語は、眠っていないときにみる夢、つまり「夢想」とか「白日夢」といった意味合いの言葉なんですが、タイトル通り物思いに耽ってしまって、結局何回か繰り返し聴くことになる、不思議な音楽です。ジャケも見入ってしまうんですよね。さほど、暑苦しい印象はないのですが、ムリヤリ「昼寝しろ」と言われていた子どもの頃の寝付けない感覚が蘇ってきて、妙に懐かしいような、お腹が痛くなるような感覚に見舞われます。こういうレトロもあるんですねぇ。
2012.10.07.
Eggshells / Rachel Sermanni (2012)
スコットランド山間部出身という20歳のシンガー・ソングライター、レイチェル・サーマンニのシングルですが、なかなかいい曲です。歌も上手いし、文句はないのですが、あっさりし過ぎている気もしないではない。でも、80年代的な「ピュアでナチュラル」といった形容詞がいまさらに似合いそうなキャラです。まあ、いまどき珍しいといった印象ですね。でも、アコギとこのピュアな声を繰り返し聴いていると、他が聴けなくなります。ハマるというんですかね。他の曲も聴いてみたいなと思わせますね。ちなみにこのCDシングル、7インチのアナログ盤付きの限定盤とやらで、裏に「0882」というナンバーが印字されております。ちなみにCDとアナログではカップリング曲が異なりCDでは「I've Got A Girl」のライヴ、アナログでは「Breathe Easy」のライヴとなっております。
2012.10.06.
Made in Basing Street / Producers (2012)
本日アップの下町音楽夜話は「メイド・イン・ベイジング・ストリート」、読んでみてください。80sイエスやバグルスのトレヴァー・ホーンが中心となって、10ccのロル・クレームなど、地味な裏方的性格の連中が集まってやっている新バンドですが、これが極上のポップ・ミュージックを提供してくれております。バンド名が全てを語っているとも言いますが、職能集団ですね。全ての面において、文句なしの仕上がりです。今年一番の一枚ですかね。1曲目「Freeway」は、まんま10ccといった音ですが、この曲の出来のよさが、全てを象徴している木もしますね。
2012.10.05.
Love And Work / Graham Gouldman (2012)
10ccの名ソングライター、グレアム・グールドマンのソロ・ワークですが、先般他界した、WAXの相棒、アンドリュー・ゴールドに捧げたアルバムということで、買わないわけにはいきませんね。エレクトロ・ポップ・スタイルでグッド・メロディ満載のアルバムをヒットさせたWAXは大好きなプロジェクトでした。英米のグッド・メロディメイカーがタッグを組んでいるわけですから、怖いものないです。そんなことを考えながら聴くと哀しくなってしまいそうですが、まあ相変わらずと言うべきなんでしょうね…。フォークロック的なアコースティック・サウンドで、なんだがアンドリュー・ゴールドのアルバムのようにも感じてしまいます。
2012.10.04.
Fanatic / Heart (2012)
アンとナンシーのウィルソン姉妹、随分御年をねされたはずですが、元気にニュー・アルバムをリリースしてくれました。見事なまでにノイジーなロックでして、歪みまくったギターの音が気持ちよいです。アタマ2曲、タイトル曲と「Dear Old America」がホームページでも聴けるようになっておりましたが、いいですねぇ。ちなみにアナログで購入したところ、高音質MP3のダウンロード・コードが付いておりましたが、まだサービス開始していないのか、Not Foundになってしまいますね。
2012.10.03.
KIN - Songs by Mary Karr & Rodney Crowell (2012)
まもなく来日予定のジョー・ヘンリーがプロデュースしているカントリー系の企画盤ですが、ノラ・ジョーンズやエミルー・ハリスなど、大好きなシンガーがゲスト参加しており、妙に嬉しい盤です。実はメアリー・カーという作家さんらしい女性も、ロドニー・クロウェルというカントリー・シンガーもよく知りません。とにかくその人たちのかいた曲だということで、実にシンプルなカントリー・ポップらしき曲が並んでいます。録音は非常に優れており、プロデューサーはいい仕事をしているように思われます。ノラ・ジョーンズ参加の「If The Law Don't Want You」は、取り立ててどうこう言うべきものでもありませんが、リアルなヴォーカルは十分楽しめる曲です。
2012.10.02.
Until The Quiet Comes / Flying Lotus (2012)
ビート・ミュージックの先駆者、フライング・ロータスの新盤がリリースされました。緻密なプログラミングと意外なほどメロディアスな曲に惹かれます。時代を1〜2歩リードしているということで注目を集めているのでしょうが、私のような何でも聴く人間は、聴いてナンボ。聴いて面白いか面白くないかが全てです。つまりテクニカルな面を除外しても、十分に楽しめるということですね。結局のところ、ロバート・フリップ翁のサウンドスケープにも通じるところから聴き始めているのですが、ポスト・ダブステップを通過したせいか、ダークさは微塵も無く、妙にポップです。ソウルっぽい内省的な一面も垣間見られ、意外に楽しめます。世の中、クラブ系は既にアナログの時代が終焉を迎えたと言われますが、この辺の連中はまだアナログ・リリースもあります。どの辺の人たちが買うんでしょうかね。これ、少し飽きが早いかもしれません。
2012.10.01.
The Devil You Know / Rickie Lee Jones (2012)
リッキー・リー・ジョーンズの新作は珍しくカヴァー集ですね。どうも、「Chuck E. Is In Lve」以来、出れば買うを30年以上続けておりますが、デビュー曲を超えるものはできないのでしょうかね。それでも常に一定レベル以上は保っているのはさすがです。このアルバムも、完全にいつものリッキー・リーの音で、カヴァーとはいえ、彼女の個性の方が勝ってますから、統一感バリバリです。散漫な印象や無理を感じるところは全くありません。立派です。「悪魔を憐れむ歌」ザ・バンドの「The Weight」「Comfort You」あたり、かなりいいカヴァーなのではないでしょうか。ただしいまどき珍しいくらいに録音レベルが低くて、他のものと混ぜて聴くと大変なことになります。
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